👤 確認中

複数の料理を同時に作る、段取りのコツ

汁物、あえ物、揚げ物、麺。何品も作る日は、1品ずつは簡単でも、全部を同じころに、あたたかく仕上げるのは、難しいものです。料理の腕よりも、「順番の組み方」で、楽さが、大きく変わります。基本の考え方を、紹介します。

3つの料理の写真

何品も作ると、バタバタする理由

1品なら、レシピの手順どおりに、進めれば、足ります。でも、何品も、手順どおりに、順番に作ると、1品目が終わるまで、2品目に、手をつけられません。結果として、最初の料理は冷め、最後の料理が、遅くなります。

コツは、レシピの「手順」を、1品ずつ、追いかけるのをやめて、「作業」を、種類ごとに、組み替えることです。待ち時間のある作業、切る作業、仕上げの作業。この3つに、分けて考えると、段取りが、組みやすくなります。

コツ1: 待ち時間のあるものを、先に始める

最初にやるのは、手が離せる作業です。水を鍋に入れて沸かす、ご飯を炊く、肉を調味料に漬ける、野菜を水にさらす、冷蔵庫で冷やす。これらは、始めてしまえば、そのあとは、放っておけます。

ほかの作業をしている間に、勝手に進むので、全体の時間が、短くなります。逆に、仕上げの直前に、これらを始めてしまうと、その分、待つことになります。

コツ2: 切る作業は、食材ごとに、まとめる

豚汁のにんじんと、焼きそばのにんじんは、切り方が違っても、同じ「にんじん」です。料理ごとに切ると、包丁とまな板を、何度も出し入れしますが、食材ごとにまとめると、にんじんを、一度に切れます。

まな板は、野菜を先に、肉・魚はあとに切ると、洗い物が、減らせます。肉・魚のあとに、野菜を切る場合は、まな板を洗うか、分けて使うと、安心です。

水にさらすものは、早めに切って、先に水に入れておくと、待ち時間を、ほかの作業に使えます。反対に、大根おろしや、おろししょうがは、時間がたつと、味や香りが落ちやすいので、最後に、おろすのがおすすめです。

コツ3: コンロと、器具の数を、数える

家庭のコンロは、2口の家が、多いと思います。3つの鍋を、同時に火にかける段取りは、そもそも、成り立ちません。「いま、火を使っているのは、いくつか」を、数えながら、組みます。

電子レンジ、オーブン、炊飯器は、コンロを使わずに、加熱できる、ありがたい道具です。ご飯は炊飯器、野菜の加熱はレンジ、というように、コンロ以外に回せる作業を探すと、コンロの順番待ちが、減ります。

コツ4: 仕上げは、冷たいものから、熱いものを最後に

仕上げの順番の、目安は、次のとおりです。冷めてもおいしい料理(あえ物・冷菜・漬け物)と、煮物・汁物を先に。蒸し物、揚げ物の順に続けて、焼き物・炒め物・麺・丼を、最後にします。

理由は、熱いうちに食べたい料理ほど、最後のほうが、よいからです。麺は、のびやすいので、とくに最後です。汁物は、先に作って、食べる直前に、温め直す、という手もあります。

コツ5: あとの日に食べる分は、先に、できるところまで

平日の夜に、時間がない時は、前の日に、切るところまで済ませておくと、当日が、楽になります。煮物や、冷たい料理は、前日に作っておくと、味がなじむ、ということもあります。

ただし、切った野菜は、時間がたつと、変色したり、水っぽくなったりするものが、あります(じゃがいも、なす、アボカドなど)。肉や魚は、できるだけ、当日か、翌日に使い、数日あとなら、冷凍も考えます。保存の安全は、食材や環境で変わるので、目安として、考えてください。

例: 豚汁・おひたし・唐揚げ・焼きそば

4品を、手順どおりに、順番に作ると、1時間以上、かかってしまうことがあります。コツを使うと、次のように、組めます。

  • ① 豚汁のだし汁を、火にかける(2口なら、おひたし用のお湯も)。唐揚げの肉に、下味をつける。
  • ② 全部の料理で使う、大根、にんじん、ごぼう、長ねぎ、キャベツ、豚肉、鶏肉を、食材ごとに、まとめて切る。
  • ③ 豚汁を煮て、味噌を入れる(冷めにくいので、先に仕上げる)。おひたしを、茹でて、和える。唐揚げを揚げる。最後に、焼きそばを、炒める。

この組み方を、自動で行うには

ここまでの考え方を、保存したレシピに当てはめて、自動で並べるのが、「段取り名人」です。レシピ2〜10品から、仕掛ける、切る、仕上げる、の順に、並べます。コンロの口数も、考えます。詳しい使い方は、「段取り名人の使い方」を、読んでください。

よくある質問

コンロが1口しかない時は、どうしますか?

火を使う料理を、1品ずつ、順番に作ります。時間のかかる煮物を先に作って、そのあいだに、火を使わない料理(あえ物、レンジで作るもの)や、切る作業を進めると、全体が、短くなります。

何品までなら、同時に作れますか?

台所の広さや、慣れで、変わります。はじめは、3品くらいまでが、組みやすいと思います。慣れてきたら、少しずつ、品数を増やしてみてください。

揚げ物は、どのタイミングで揚げますか?

食べる直前に近いほど、おいしく食べられます。ただ、揚げ物は、油を使い、手が離せないので、ほかの火を使う作業が、ない時間に、まとめて行うのが、おすすめです。